乙一

乙一という作家にずいぶん前からはまっている。この人は「異常者の最大の理解を示す代弁者」である。本当は私は彼を異常者そのものだと信じているが、そう書いてしまうと色々言われそうだから書けない(笑

「不眠症になると、私は首に紐を巻きつけて眠るの。絞殺されて死体になった自分を想像して目を閉じる。そうすると、深い水に沈んでいくような眠りにつくことができる」

『GOTH夜の章』より

彼の作品は全て一回以上は読んでいる。彼の作品は不思議と何回読んでも飽きない。思うに、”なぜ乙一はこういう異常にこだわるんだろう?”それが私にはさっぱり理解ができないのである。理解ができないのでたぶん飽きたりもできないのだ。極端に自分の理解を超えると興味に変わる、という不思議な感覚を乙一から得たのだ。
でも・・・もしうっかり理解が出来てしまったなら・・・恐ろしい。でもやっぱり今日も乙一を読むのである。

P.S.
かのブログの有名人”しょこたん”こと中川翔子嬢も乙一の愛読者である。しょこたんも私には理解できない部分の多い人間である。ああ、きっとそういう彼女だし、乙一を”ちゃんと理解”しているんだろう。